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沙漠誌分科会について

  沙漠に関わる諸問題を考えていく場合の基礎条件として、対象地域の自然・人文の在り方を正しく把握していく必要があります。このような視点から「沙漠誌」の研究を進めていくことを目的とし、あわせて交流・開発への展望も考えていきます。

ごあいさつ

 沙漠学会初代会長小堀巌先生の提案で1994 年に第1 回研究会が開催されて以来、沙漠誌分科会は現在も活発に活動を継続している。
 さかのぼること30年前の1986年、研究・学問・探究という魅力的な道を、高校生の私の前に示してくださったのは、沙漠誌分科会初代会長であられた櫻井清彦先生であった。母校に特別授業に来られて「エジプト考古学を目指してみよう!という若い諸君は、ぜひ積極的に大学の研究室を訪ねてきてください」と言われた。この言葉が大きなきっかけとなって、文学部に進学して大学1 年生の時にエジプト調査隊の一員として憧れのピラミッドの地を訪れたことが、沙漠との関わりの私の個人史のはじまりである。
 2012年度からは沙漠誌分科会の英語名が「Commission of Arid Land Nature and Culture Studies(直訳すれば、乾燥地の自然と文化に関する研究委員会)」と定められた上で、2013年5月に決定された会則では、「沙漠地域の自然・人文のあり方を正しく把握すべく、「沙漠誌」の研究を進めていくことを目的とする。あわせて交流・開発への展望も考える」と謳われた。このような野心的でかつ明確な方向性を定められた牛木久雄前会長の後を受けて、本分科会の新会長に就任することになったのは、身に余る光栄である。
 これまでの研究活動と用語法を参照しつつ簡潔に定義し直すとすれば「沙漠誌(砂漠誌)」とは、自然と人間に関する記述の学としての自然誌、自然と人間に関する歴史の学としての自然史、もしくは人間との関わりを中心とした博物誌・博物史、といった側面をあらためて意識することが肝要であろう(縄田浩志「砂漠誌: これからの砂漠研究を切り拓くために」縄田浩志・篠田謙一編『砂漠誌―人間・動物・植物が水を分かち合う知恵』東海大学出版部, 2014年, pp. 404-416.)。
 みなさまと共に、研究会・シンポジウム、Web ページ、ニューズレター等、さらに活発な取り組みをしていければと気持ちを新たにしています。どうぞよろしくお願い申し上げます。

沙漠誌分科会長 縄田 浩志